千葉にとって5試合ぶりにゴールが生まれ、8試合ぶりに勝利を獲得した一戦となった。しかも、ゴールは3点で複数得点は2-0で勝った第31節・岐阜戦以来だったが、千葉のチーム最多得点者2人のうちエウトンは累積警告による出場停止。そして、町田也真人は臀部の負傷で4日間リハビリをやっていたうえに、11月1日はフルに練習をこなしたものの風邪気味で、今節はベンチスタートで最後まで出場しなかった。さらに、前節(第38節・岐阜戦)から2試合連続の無失点で、今節で対戦したのは攻撃陣がタレント揃いのC大阪だった。C大阪が攻守で精彩を欠いていたというのはあるが、千葉の快勝だった。
千葉は前節のスタメンから、右サイドバックに多々良敦斗に代わって丹羽竜平が入った。試合後の記者会見で長谷部茂利監督代行は筆者の質問に「(C大阪が)古巣ということもあって、選手が気持ちを入れやすい状況でもあった。それを考えて起用したし、一番大事なのはコンディションなので、試合に挑むうえでいいコンディションかどうかを判断した」と答え、「見てのとおりコンディションもよかったと思うし、守備面でもよかったし、パス出しでは両足から放つ、ちょっと長いパスやスペースに落とすようなパスがあって、よかったなと思った」と評価。実際のところ、多々良が第36節・松本戦でスタメンに復帰する前の丹羽は攻撃時には積極性を欠くプレーが見られ、守備時にはマークの甘さなどミスがあったが、今節では千葉への加入後すぐの時期のような攻守にアグレッシブなプレーが見られた。また、前節は吉田眞紀人を起用した2トップの一角にオナイウ阿道を起用し、今節は負傷欠場となった山本真希が前節は務めた右サイドハーフには船山貴之が入った。対するC大阪は、負傷欠場した山下達也に代わって茂庭照幸が3バックの一角に入り、2シャドーの一角は清原翔平に代えて酒本憲幸を起用して今節に臨んだ。
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