第31節終了時点でJ1自動昇格圏内の2位につける磐田と対戦した前節(第32節)の千葉は、試合開始早々の1分に連係の良いパスワークから風間宏矢が先制点をゲット。前からの連動したプレスが機能し、公式記録の磐田の前半のシュート数は2本と守った一方で、磐田のプレスをかわして攻め、17分にはドゥドゥが追加点を奪った。さらに、45分には磐田のCK後の流れからロングカウンターの攻撃を仕掛け、日高大がうまくシュートを決めた。前半だけで3点のリードというのは第31節・藤枝戦と同様で、その藤枝戦では後半の相手の反撃を抑えられず、チャンスに『4点目』を奪えないでいると2失点。結果的に3-2の辛勝となった反省を生かしたかった前節だったが、後半は選手個々のプレーや戦術理解のレベルが高い磐田の公式記録のシュート数は18本という猛攻を受け、その流れをなかなか変えられなかった。
61分に磐田の伊藤槙人のクロスを千葉はGKの鈴木椋大がパンチングするも、遠くに飛ばせないミスからペナルティエリアに入ってきていた磐田の後藤啓介の足に当たって失点。さらに、79分には磐田のGKの三浦龍輝のパントキックを受けた後藤にうまく突破され、カットインからのシュートを決められてしまう。この試合でも千葉は『4点目』を奪えないどころか、前半は7本だった公式記録の後半のシュート数はわずか1本(髙橋壱晟のシュート)。何よりも勝ちきることが重要で、相手の攻守の力が強かったとはいえ、千葉は攻守両面で課題を残したままの勝利となった。
読者コメント