千葉にとっては非常に大きな1勝となった。それでも、獲得した勝点は3で、それ以上に増えることはない。ただ、今後の千葉に与える影響は3以上の大きなものとなりそうだ。その大きな要因は、攻守で『前へ』の姿勢が見え、それによって攻守の切り替えのスピードが上がり、球際での勝負でしっかりと戦えたことにある。また、スタメン起用された米倉恒貴の攻守両面での推進力、左利きならではの佐々木翔悟のサイドチェンジなどの攻撃参加、小林祐介のパスカット&縦パスなどの効果に加え、本来の位置とは左右を入れ替えた2シャドーの見木友哉と高木俊幸をどちらかのサイドに固定せずにプレーさせたことなども、千葉が優位に戦えた要因となった。そして、なんといっても特筆すべきなのは、87分からの出場で自ら起点になるパスを出してからゴールを奪った髙橋壱晟の活躍だ。今季はここまで出場機会を多く得てこなかった選手たちの奮闘が、勝利を引き寄せたことは間違いない。第13節・大分戦、第14節・徳島戦で今季2度目の連敗を喫し、攻守の課題が改めて浮き彫りになっていた千葉は、今節の勝利でそういった課題がクリアになったわけではない。ただ、改めて攻守でやるべきベースを再確認し、さらなる攻守のレベルアップに向けて再スタートを切ったといえるのかもしれない。
小林慶行監督「今回(秋田戦)の経験をしっ…
■明治安田J2リーグ 第12節 4月27日(土)仙台vs千葉(14:00KIC…
読者コメント