新型コロナウイルスの影響での過密日程の中、千葉は今季初の5連勝を3連勝でスタートし、チームも選手個々もようやく調子を上げてきたかと思われた。だが、その後の第13節・長崎戦、第14節・徳島戦で連敗。特に、徳島戦は先制しながらも追いつかれ、後半のアディショナルタイムの失点で逆転負けという痛恨の一戦だった。第15節・北九州戦も敗れてJ1昇格争いを演じる3チームに負け、勝点差を詰めたい試合で逆に勝点差が開くことになった。気持ちを切り替えて流れを変えたかった、今季2度目の5連戦の初戦の第16節・福岡戦は、早い時間に失点したものの、セットプレーからゲリアと新井一耀の連続得点で逆転。だが、勝利を目前とした90+6分に失点して2-2で終わり、勝点3が勝点1となってしまった。続く第17節・京都戦はミスが絡んだ前半の2失点が響き、後半の猛攻も精度を欠くものが多く、0-2と無得点で敗れた。そして、前節(第18節・新潟戦)は前からのプレスをうまくかわされ、相手に寄せきれない守備もあって3失点。試合終了直前にドリブルでボールを持ち上がった岡野洵のクロスからクレーベが得点して2-3と、一矢を報いるだけにとどまった。
新潟戦後のオンラインでの記者会見を日本語で対応した尹晶煥監督は、9月11日の練習後のオンラインでの囲み取材も日本語で対応。新潟戦後の記者会見では、通訳をつけていないことについての理由を問われると「そこまで理由はないんですけど、やってみたいなと思って。大阪でも1回そういうことがあって」と答えていた。選手と直接コミュニケーションをとっているように、日本語での会話にほとんど問題がないレベルと思われる尹晶煥監督であるだけに、チームが苦境にあるからこそ、直接自分の言葉で語って発信したいという思いがあるのかもしれない。
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