山形と対戦した前節(第32節)の千葉は、第25節・水戸戦以来の5失点を喫し、その水戸戦と同じ1-5のスコアで敗れた。守備では相手をマークする際に厳しく寄せきれず、山形のPKやシュートを千葉のGKの新井章太がセーブした際、こぼれ球への反応が遅いために山形の選手に蹴りこまれて得点された。攻撃では前線にボールを入れたあとのセカンドボールが拾えず、ラストパスやシュートの精度不足が目立った。結局、ゴールを奪ったのは、試合の終盤に交代出場した佐藤寿人で、ポジショニングのうまさで安田理大のクロスボールからヘディングシュートを決めたものだった。
その前節では、田口泰士が負傷箇所の回復もあって、第27節・町田戦以来のスタメン出場となった。だが、コンディションや試合勘の問題もあるのか、攻守のプレーにいつものようなキレがなかった。5失点のうち2失点は、安田やアラン ピニェイロから田口へのパスをカットされたところが起点となった。ただし、その時の田口に限ったことではなく、千葉の選手は自ら動いてパスを受けに行くのではなく、パスが来るのを動かずに待っている傾向がある。それでは相手がパスカットを狙いやすいだけに、パスの受け方には気をつけたい。また、今節は前節から中3日で、5連戦の4戦目となる。田口をはじめ選手のコンディションによっては、前節とスタメンが変わってくるだろう。
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