この上ないほど劇的な勝利は、千葉にとって本当に大きな1勝となった。まさに試合終了直前の90+5分の見木友哉の値千金の決勝ゴール、それにつながった佐々木翔悟のヘディングシュートを除けば、試合を通してゴールにより近いシュートを多く放っていたのは栃木のほうだった。78分に鈴木大輔がレッドカードを提示されて退場となり、数的不利になったうえに、鈴木大のファウルによって栃木にPKが与えられた。その危機的状況を救った1人が千葉のGKの鈴木椋大で、栃木のイスマイラのPKをセーブし、さらにイスマイラの決定的なヘディングシュートにしっかり対応するなど、千葉の無失点に大きく貢献した。もちろん無失点はチーム全体での献身的な守備に負うところが大きかったが、鈴木椋の活躍なくして無失点勝利はなかった。また、鈴木大の退場後の展開から、今節は引き分けでもやむを得ないかと思わされるところもあったが、千葉の選手たちはひたすら勝利を求めてプレー。その勝利を欲する執念のような思いが勝点3をもぎ取ったといえる。
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