J2リーグ戦も後半戦に入って4試合目の前節(第25節・金沢戦)は、第23節・甲府戦で劇的な今季初の逆転勝利を収めたあと、第24節・大宮戦でショッキングな敗戦を喫した千葉にとって、非常に重要な試合だった。前回対戦(第7節)では公式記録のシュート数が16本と押し込みながらも0-2で敗れていた千葉は、対金沢の分析を踏まえてここ最近の基本の4-2-3-1のフォーメーションを3-1-4-2に変更。チーム最多の8得点の小森飛絢が欠場する中、小林慶行監督は呉屋大翔と新明龍太の2トップを採用し、右ウイングバックには末吉塁を選んだ。さらに、大宮戦では試合終了間際に失点につながるファンブルのミスを犯した新井章太に代わって、前節は鈴木椋大をスタメンに起用した。
ただし、3連戦の3試合目で準備期間が短かったこともあり、試合の立ち上がりは金沢にペースを握られた。その後に千葉は選手の立ち位置を調整し、呉屋や佐々木翔悟の決定機もあったものの決められず、後半の立ち上がりは再び主導権を握った金沢が複数の決定機を作った。だが、金沢のミスにも助けられ、最後のところで千葉の選手の体を張った守備もあって無失点。61分に一気に4人の選手交代を行なって流れを変えると、82分、交代出場の米倉恒貴のクロスに合わせ、交代出場のブワニカ啓太がオーバーヘッドキックのシュート、これがクロスバーに当たったあとのこぼれ球から見木友哉がシュートを決め、これが決勝点となって千葉が1-0の勝利を収めた。
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