ジェフ便り

【スタジアムからの便り】J2第32節 北九州戦

試合レポート:攻守のハードワークを欠き、スペースを突く相手の攻撃を止められずに逆転されて完敗

2015年09月21日 13:57 by akanuma_keiko
2015年09月21日 13:57 by akanuma_keiko
前半から失点を重ねて最後に大岩一貴が一矢を報いるゴールを奪った前回対戦(第15節)とは違い、今節は前半に森本貴幸が先制点を取った千葉。だが、終わってみれば前回対戦と同じ1-3での敗戦だった。その一つは小さいかもしれないミスやズレの積み重ねが、追加点を奪えず、失点を招くことになった。勝利を得るには必要不可欠だった攻守のハードワークが見られなかった千葉には必然の完敗と言えた。

千葉は、前節(第31節)は出場停止の佐藤健太郎がスタメンに復帰し、前節はボランチの富澤清太郎が前節のスタメンの栗山直樹に代わってセンターバックに戻った。そして、水野晃樹が右サイドハーフのスタメンに選出され、前節は右サイドハーフだったネイツ ペチュニクを前節は井出遥也がスタメンだった左サイドハーフで起用。北九州は前節のスタメンからの変更は1人だけで、ダブルボランチの一角が八角剛史から加藤弘堅に代わった。
 
試合は立ち上がりから互いに相手のディフェンスラインの背後のスペースを突く狙いが見えた。千葉は14分、中村太亮のロングパスを北九州の前田和哉がクリアしようとして空振りし、こぼれたのに森本貴幸が合わせてシュートをするが、ボールはクロスバーの上。北九州は19分、原一樹のパスに合わせて左サイドハーフの井上翔太がゴール前に飛び出したが、ボールはGKの高木駿が押さえた。相手の背後を狙っていても、千葉が単純に2トップにロングパスを出しているのに対して、北九州は前述のシーン以外にも井上や右サイドハーフの小手川宏基が相手の背後へ飛び出していた。それは、千葉のパスは動いていない選手の足元に出ることが多くて北九州にカットされたり、ミスでボールロストしたりしていたが、北九州はスペースを生かして味方が動く先にパスが出て連動性があり、ボールを動かしている間にサイドハーフ、さらにその後ろの選手が前に出て行くからだろう。
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