累積警告によるパウリーニョの出場停止と谷澤達也の負傷欠場に加え、24分と早い時間に森本貴幸が警告2回で退場というアクシデントがあったにしても、あまりにも不甲斐ない千葉の自滅の敗戦だった。今季2度目の連敗を喫した千葉は勝点28のままで、首位の大宮との勝点差は6に広がった。5月31日時点での暫定順位は第15節終了時と同じ4位だが、6月1日にC大阪と対戦する札幌が勝てば5位に後退となる。
正田醤油スタジアム群馬は強風が吹きつけ、試合前にスポンサーの看板が撤去され、サポーターの横断幕掲出や応援旗などの使用は危険を考慮して禁止された。さらに、監督やコーチ陣、サブメンバーなどが座る屋根付きのベンチまでもが倒れて使用をとりやめるほどの強風の中で、前半の千葉は風下の陣地。ハイボールは風に押し戻され、自分の意に沿わないところに落下するような状況だった。だが、試合後の井出遥也の話では「風が強い中での戦い方を自分たちでしっかり話し合って、前半ははっきりやろうということだったので、そこまで(パスで)崩すというよりも前半は風向きを考えてシンプルに相手の背後を狙いながらだったと思う」とのことでロングボールを多用していたが、アバウトなパスになることが多く、シュートを打てる形がなかなか作れない。
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