「相手のセンターバックの2枚がヘディングが強いということを聞いていたので、なるべく速いボールで流し込もうという意識があった」と答えたのは、77分の井出遥也の先制点をアシストしたクロスの狙いを筆者が聞いた時の田中佑昌だ。大宮の守備陣の特長をしっかりと頭に入れ、そのポイントを外したところで勝負しようとした田中と、大宮の守備陣が高さを生かしてクリアするには少し低いクロスに合わせて選手と選手の間にうまく入り込んだ井出。動きとしては「ニアサイドに行き過ぎた」という井出だが、「少しボールに触ればコースが変わるかなというイメージで入って行った」という言葉どおり、伸ばした右足の先のほうでボールに触る。目の前で井出が触ったことで大宮のGK加藤順大は結果的に対応のタイミングと動きがずれ、大宮の他の選手の対応も間に合わなかった。
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