第41節・群馬戦で2-1の勝利を収めた千葉は、2017年シーズン以来のJ1昇格プレーオフ進出を確定させた。そして、第40節・いわき戦からJ1昇格プレーオフの準決勝、さらに進出は未定ながらも決勝まで5連勝してJ1に昇格することを目指した。しかし、最終節は、ほかのクラブの結果次第ながらも勝たなければJ1昇格プレーオフ進出の可能性が消滅する長崎と対戦し、見木友哉のゴールで先制しながらも1-3の逆転負け。シュート20本で1得点のみの決定力不足も問題だが、失点はボールを奪われてのカウンター攻撃、ペナルティエリア内の競り合いがファウルと判定されてのPK、そしてDFの鈴木大輔とGKの鈴木椋大の連係不足と、すべてミス絡みだった。J1昇格プレーオフ進出確定で気が緩んでいたわけではないだろうが、わずかな可能性に懸ける長崎の気迫に負けた感があった。ただ、負けないに越したことはなく、選手たちは反省しきりだったが、J1昇格をつかむための大一番を前にして、改めて課題となるところに向き合い、改善や修正を図る機会を得たとポジティブにも捉えていた。
最終節では、第41節終了時点で2位の清水は水戸に1-1の引き分けで4位に後退し、3位の磐田が栃木に2-1で勝って2位となり、J1昇格が確定。そして、4位の東京Vが大宮に2-0で勝って3位に順位を上げた。6位の甲府と7位の山形の直接対決は山形が劇的な勝利を収め、千葉の敗戦によって山形が5位に浮上し、千葉は6位に後退。千葉が5位だった場合、千葉が準決勝で勝って6位のチームが3位のチームに勝てば、ホームのフクアリで戦える可能性があったが、その可能性は消滅した。6位の千葉はとにかくあと2試合勝たなければならない状況だが、小林慶行監督も選手たちもJ1昇格プレーオフ進出に向けて毎試合が決勝戦のつもりで必勝と考えていただけに、J1昇格プレーオフに向けて「自分たちは何も失うものはない。あと2試合勝つだけ」と異口同音に語った。
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