勝利に対する執着心、そして勝点を1であっても奪い取ろうとする強い欲求が、その姿に表われた米倉恒貴の同点弾だった。後半の千葉は攻勢を強めて押し気味に戦い、決定機を作りながらもゴールが遠く、敗色濃厚だった、だが、その状況下の86分、徳島のGKのホセ アウレリオ スアレスの信じられないようなキャッチングミスにより、小森飛絢を狙った田口泰士の縦パスが2-3と1点差に迫るゴールとなった。だが、5分から6分に修正された後半のアディショナルタイムも刻一刻と時間が過ぎていく。そして90+2分、髙橋壱晟のパスを受けた米倉のクロスが徳島にクリアされ、千葉はCKを得る。このCKを田口が蹴ると、鈴木大輔の背後から飛び込んで頭で合わせたのが米倉だった。90+4分、試合後の米倉の言葉どおり『気持ち』で突っ込んだヘディングシュートが決まり、千葉は土壇場で3-3の同点に追いついた。だが、逆転ゴールまでは奪えず、そのまま試合終了。1-3から引き分けに持ち込んだ粘り強さは評価できるものの、3失点はミス絡みで防げないものではなかった。また、シュート数(千葉は14本、徳島は10本)でも、決定機数(千葉は9回、徳島は6回)でも、千葉は相手を上回っていたし、PKで逆転できそうな場面もあった。反省すべき点と評価すべき点がともに多く見られた一戦だった。
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