J2リーグ戦では第18節・仙台戦、第19節・町田戦と連敗し、その悪い流れを断ち切るためにも勝利が必要だった天皇杯2回戦の千葉。J2リーグ戦で最下位と苦しむ大宮がリーグ戦から多くのスタメンを変えてきた中で、千葉は前半に主導権を握りながらも複数の決定機を決めきれずにノーゴールに終わった。後半は立ち上がりから修正を図った大宮が流れをつかむ時間帯もあった中、50分に千葉のビルドアップのミスを見逃さなかった大宮が、千葉の隙を突いてアーリークロスから先制点をゲット。千葉は4人同時の選手交代などで流れを引き戻し、大宮ゴールに攻め込んだものの、千葉のプレーの精度不足や大宮の体を張った守備もあって最後まで得点できず、0-1で敗れて2回戦敗退となった。
J2リーグ戦での3連勝のあとの公式戦3連敗に、千葉の小林慶行監督や選手たちも危機感を口にしたが、攻守の課題は依然として同じままだ。今節の相手の水戸もまた千葉のそういった攻守の課題となっている部分を狙い、勝とうとしてくるだろう。千葉としてはやはり今節も1トップであれば、1トップと周りの選手が距離感よく連係し、中央を使いながらサイド攻撃を仕掛ける工夫が必要となる。天皇杯2回戦・大宮戦では何本かミドルシュートも見られたが、自分が決めてやるという強い気持ちで、積極果敢にシュートを打つことも重要だ。シュートを打たなければ得点は生まれない。6月9日のオンライン取材で鈴木大輔が口にしたように、ある意味の『いい人』になる必要はない。ゴールに対して貪欲にプレーすることが望まれる。
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