試合内容も決定機数も明らかに金沢が千葉を上回っていた。だが、結果は千葉が2-1と逆転しての勝利。J2残留という目標の達成に向け、今季のJ2リーグ戦のホームラストゲームで何としても勝ちたいという金沢のアグレッシブで気迫に満ちた攻守をまともに受けてしまった感のある千葉は、第38節・長崎戦から2試合連続で見せた積極果敢なプレーが鳴りを潜めて苦戦。攻守両面で課題が残った一戦だったが、今季の千葉の課題の最たるものである『フィニッシュの場面でシュートを決めきる』という点では金沢を上回った。
今節の千葉は、前節のスタメンのオナイウ阿道と長澤和輝に代わって、今節が出場停止明けのエウトン、前節はベンチ入りしたものの出場がなかった町田也真人がスタメンとなった。金沢は前節から3人変更。センターバックの1人を太田康介から作田裕次に代え、前節は右サイドバックだった嶺岸佳介を右サイドハーフに上げ、右サイドバックに馬渡和彰を起用。このあたりは前節でサイドハーフの井出遥也とサイドバックの乾貴哉がうまく機能していた千葉の左サイドに、守備力のある嶺岸を前目でぶつけ、攻撃的なサイドバックの馬渡のオーバーラップと合わせて封じる策だったのかもしれない。金沢はさらに本来はサイドハーフの中美慶哉を前節のスタメンの金子昌広に代えて2トップの一角で起用した。
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