3分の表示の後半のアディショナルタイムに入った時点では、両チームのシュート数や決定機数の差を考えれば、言い方は適さないかもしれないが、千葉には引き分けで御の字の展開の試合と思われた。だが、90+3分、千葉にとってこの試合で3つめの、両チームにとっては最後の決定機が作られる。清水がサイドから前へ入れた長めのパスを近藤直也が前に出てカットした後のこぼれ球を船山貴之が拾い、ドリブル突破から走って戻る清水のDFの横を通す絶妙なスルーパス。オナイウ阿道がうまく反応して清水のGKの杉山力裕と1対1になるが、シュートは前目にポジションをとった杉山のファインセーブに阻まれてしまう。だが、このこぼれ球を拾ったオナイウのパスを受けたアランダは、左サイドに走りこんでフリー気味になっていた菅嶋弘希へパス。しかし、パスは佐藤隆治主審に当たって通らず、得点機を作ることができなかった。多くの時間帯で勝点1の状況だった試合は、千葉には最後の最後で勝点を3にするための2を取り逃した感のあるものとなった。
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