ジェフ便り

あまりにも痛い敗戦だった。過去４試合は全敗のうえに無得点と、鬼門といっていい札幌ドームで２度リードしながら、千葉はそのリードを守りきれず、後半アディショナルタイムの失点で２－３の逆転負けを喫した。３失点はすべてペナルティエリアの中でのシュートで、千葉は守備の人数が決して足りていないわけではなかった。それを考えれば局面での競り合いで負けた個の守備の問題が気になるが、試合を通して千葉は札幌にペナルティエリアの横から簡単にクロスを上げさせてしまうことが多かった。ゴールを背にして前向きで受けるハイボールとは違い、真横やマイナス方向からゴール前に入るクロスはボールとマークする選手の両方を視野に入れにくいことがあり、事故のような失点が発生しやすい。クロスを上げさせない守備がチームとしてできなかったことが敗因の１つと言える。

千葉は出場停止明けのキム　ヒョヌンがコンディション不良のようで欠場し、前節（第38節）と同様に大岩一貴がセンターバックに入り、前節は金井貢史だった右サイドバックに北爪健吾を起用。さらに、前節のスタメンの谷澤達也に代わって森本貴幸がスタメンに名を連ねた。札幌は、出場停止明けの河合竜二が前節のスタメンの前貴之に代わってスタメン。さらに、ＧＫは前節から金山隼樹に代わってク　ソンユン、ダブルボランチの一角が深井一希に代わって稲本潤一、２トップの一角が内村圭宏に代わって荒野拓馬というスタメン変更で、千葉キラーの内村はコンディションの問題かベンチにも入らなかった。