○小林慶行監督
Q:前節(第40節・いわき戦)の試合後、ユナイテッドパークに集まったサポーターに向けて熱いメッセージを送っていたとのことなのですが、率直な気持ち、そしてメッセージを送ろうと思った経緯を教えてください。
「経緯を言うと、もともと僕はホームゲームが終わったあとはサカ(坂本將貴ヘッドコーチ)やスタッフと歩いて(クラブハウスに)帰っています。それで、クラブハウスの自分の部屋で作業を進めていたら、チャントが聞こえてきて「ん?」と思ったところ、声がどんどん大きくなってきて、「何だろう?」と思ってベランダ伝いに上に行って見たら、ちょうど(選手が乗った)チームバスが戻って来るか、来ないかのタイミングだったんですよね。チームバスを出迎えるところでたぶん彼らが歌をずっと歌ってくれていて、後ろのほうの人たちは飛び跳ね続けてくれていて、そういう光景を目にして、なんか自分の中で薄暗くなっている天気の具合と、後ろ側にある自分たちのスタジアム(フクダ電子アリーナ)がすごく映えていて、バスが来た瞬間のその『絵』というのが、なんか自分がヨーロッパに行った時に見たような景色にすごく見えて、自分の中ですごく感動して、自分の中でも自然と夢中で自分の携帯電話で動画を撮っていたんですよ。スタジアムを写して、バスが入ってきて、みんなの声がどんどん大きくなっていくというところ。そして、選手が一人ひとり降りてくる間も彼らはずっと歌い続けてくれていて、その中で帰っていくいわきのバスがちょうど通ったりとかして、なんかそんなのも自分が撮っている動画にいわきのバスが写ったりして、なんかすごい景色を見ているなと思いながら、夢中で撮っていたんですよね。
そうしたら、後ろで飛び跳ねてくれているサポーターたちが、少しずつ「あれ? 慶行じゃね?」みたいな感じでちょっと気づき始めて、なんかこっちに向かって拳を突き上げるみたいなこともあって、僕も撮りながら一緒になって歌に合わせてやっていたんですけど。それで、ずっと撮っていたら、最後、選手が降りてスーッといなくなったあとに、気づいたかたたちが僕の名前を呼んでくれたというところから、それに「ありがとう」というところから、「小林! 小林!」と言ってもらったあとに「慶行さん、ひと言!」って誰かが言ってくれて、それで正直、僕も引くに引けなくなったというかという流れです」
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