J2リーグ戦の前半戦のラストゲームだった前節(第21節)で、最下位の山口と対戦した千葉。連勝で迎えた一戦は、ボールを保持して優位に試合を進めた前半に得点できなかったのが響いた。5分のカットインからの為田大貴のシュートは山口のGKの吉満大介にセーブされ、41分の田口泰士のCKからの山下敬大のヘディングシュートは枠を捉えられなかった。ゲームプランどおりに前半は我慢強く守って失点をゼロに抑えた山口は、後半に入ると攻撃の圧力を高めた。千葉は61分、66分といずれも自陣の右サイドでうまくパスをつながれ、球際の競り合い、ボールに対する寄せで負けて連続失点。90+3分にロングスローからの流れで、交代出場の船山貴之が一矢を報いるにとどまり、1-2で敗れた。
シュート数は山口の6本に対して千葉が12本だったが、千葉はシュートの決定力不足に加えて、サイド一辺倒の攻撃で工夫を欠き、試合を通して決定機といえるのは前述の3回だけ。チーム全体として中央を突くフィニッシュの形がほとんどなく、ミドルシュートも少なかった。パスワークで貢献する矢田旭は9月25日のオンライン取材で、自分のプレーに対する記者の質問に答える形で「そこでやっぱり(シュートに)行ければ相手も迷うだろうし、他のプレーも生きてくると思う。今はちょっとパスに偏りすぎていると思うから、そこの部分はもっとやっていけたら相手にとって嫌な選手になれるのかなと思っている」と話した。そして、失点に関しては、9月26日のオンライン取材で尹晶煥監督は「自陣のエリアでのプレーがけっこう軽かった。ボールに対してもっと強く行かないといけないところだった」と振り返り、山口戦の翌日には選手にそう話したとのことだった。
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