ジェフ便り

【スタジアムからの便り】J2第5節セレッソ大阪戦

【J2第5節 千葉 vs C大阪】プレビュー:C大阪の強力な攻撃陣に隙を見せず、攻守のハードワークで勝利を目指す。

2015年03月31日 12:56 by akanuma_keiko
2015年03月31日 12:56 by akanuma_keiko
2位で迎えた前節(第4節)は戦績が2勝1分、総失点数は1と同じながらも、得失点差で首位に立つ岡山と対戦。立ち上がりから中盤で激しく潰し合う激戦で、前半は岡山がやや優位にシュートに持ちこむ場面を作るもシュートの精度とパワーを欠いた。我慢の展開の前半を耐えた千葉は、疲労からか後半になって岡山のプレスと走力が次第に弱まってくるとスペースを突く攻撃を展開した。前半は岡山の守備に手を焼いた感のあった千葉のストロングポイントの左サイドからの仕掛けも増え、81分に谷澤のクロスをファーサイドで金井貢史がダイビングヘッドで合わせて先制点を奪取。前線に高さを加えてロングボールを放り込んできた岡山の反撃をしのいで1-0と競り勝ち、勝点10で首位に立った。

前節のC大阪はGKキム ジンヒョンが韓国代表に、ボランチの山口蛍が日本代表に招集されて不在(今節も不在の予定)で、GKに丹野研太、ボランチに長谷川アーリアジャスールが入った。前半から押し気味に戦い、積極的にミドルシュートを打って横浜FCゴールを脅かした。38分にはフォルランが自ら得たPKを蹴ったが、横浜FCのGK南雄太にセーブされて決定機を逃す。だが、60分に玉田圭司から左サイドバックの丸橋祐介へパスをつなぎ、丸橋のパスからペナルティエリアへ入ってきた長谷川がダイレクトシュートを決めて先制。71分には左サイドのフォルランからのクロスをDFの間に入り込んだパブロが左足で合わせて追加点を奪った。2-0の勝利を収め、勝点8の3位で今節を迎える。

C大阪のフォルラン、カカウ、パブロ、玉田という前線の4人は個の力で局面を打開できるし、優れた戦術眼で味方を生かすコンビネーションでも得点を狙える。千葉はこれまでの4試合に比べて守備に回って耐える時間が長くなるかもしれない。そこで焦らず、集中力を切らさずにハードワークできるか。C大阪の前節の71分の得点シーン、そして第3節の先制点のシーンと、フォルランがいたサイドは違うもののフォルランのクロスをパブロがDFの間にうまく入り込んで合わせている。ボールを左右に動かされて揺さぶられても、ゴール前にいる相手選手、そしてゴール前に入ってくる相手選手をしっかりマークしなければ失点を免れることはできない。ミドルシュートを簡単に打たせない守備も必要だ。

攻撃面では、前節を前に関塚監督は得点力アップのためにはアイデアを増やすことに加え、ダイレクトでシュートを打つことで守備の綻びを作り、そこを突く重要性を口にした。そして、実際に前節では変化をつけたセットプレー、決勝点の場面のようにダイアゴナルランで相手選手のマークを引きつけたり、相手選手の死角に入ったりするアイデア、さらに佐藤勇人のダイレクトでのミドルシュートなどが見られた。豊富なアイデアで守備を崩すバリエーションを増やし、ダイレクトシュートの精度を上げられるか。一朝一夕にはいかないものの突き詰めて努力し、チャレンジしなければ成功はない。そして、攻撃でもやはり味方のために走ってスペースを作り、スペースを作るというハードワークが必要だ。
試合日は残念ながら現時点では夕方から弱い雨が降るという天気予報だが、平日のため前半終了時から後半15分までスタジアムで当日券を買うと全席種が当日料金の半額になる『後半割引』が実施される。圧倒的な戦力を誇ってJ2優勝候補といわれるC大阪に千葉が挑む一戦。ぜひともスタジアムで大きな声援を送って千葉を後押ししていただきたい。
 
reported by 赤沼圭子

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