来季、千葉がJ1自動昇格を達成するために、その選手の飛躍が欠かせないと思われる1人がオナイウ阿道だ。
高卒ルーキーとして臨んだ昨季は、2月の沖縄キャンプ中に右足第5中足骨を骨折して出遅れたこと、FWのスタメン争いが激しかったこともあって、J2リーグは6試合出場(スタメンは2試合)1得点にとどまった。だが、何といっても鮮烈だったのは、千葉での公式戦初出場だった8月20日の天皇杯2回戦・柏戦で同点に追いつくプロ初ゴールを決めたことだ。78分に交代出場したオナイウは試合後に「自分が交代で入る時までは相手に結構押し込まれていて前にボールが入っていなかったので、自分が入った時は前で起点になってボールをキープして、時間を作ることを意識してプレーしました。個人的には自分の動きは悪くなかったと思いますし、慌てずにプレーできて(得点シーン以外でもクロスバー直撃などの)ヘディングシュートを打てたりしました」と話したように、物怖じすることなくプレーした。そして、108分に山中亮輔の折り返しのボールに合わせて右足を振り抜き、見事な同点ゴールを奪取。「その前のシュートは決まらなかったんですけど、みんなが『またチャンスは来るから』と声をかけてくれました。得点した時は本当に気持ちがよかったですし、みんなが集まってきてくれてとてもうれしかったです」と笑顔を見せた。
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