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【退団選手コラム】田中佑昌選手:攻守での献身的な走りと冷静な状況判断

【退団選手コラム】田中佑昌選手:攻守での献身的な走りと冷静な状況判断

2015年12月16日 14:02 by akanuma_keiko
2015年12月16日 14:02 by akanuma_keiko
 
11月28日に契約満了が発表された田中佑昌は2012年シーズンから4シーズン在籍し、J2リーグでは2012年シーズンに彼自身がプロになって初のハットトリック(第14節・町田戦)を含め8得点、2013年シーズンは9得点と活躍したが、2014年シーズンは無得点、2015年シーズンは1得点だった。
 
2014年シーズンからの不調にはスタメン出場の機会が減るなど出場時間が短いという要因以外に、田中の持ち味であるディフェンスラインの背後へのタイミングのよい飛び出しを生かした攻撃ができていないというチームの問題もあった。田中は特にダイアゴナルランで相手の裏のスペースに飛び出すのがうまいが、彼がDFの隙を突いたり、うまく駆け引きをしたりして飛び出しても、その動きにうまく合うパスが出てくることが少なかった。それでも田中はチームメイトを非難することなく、「パスが出てこないのはタイミングの問題もあると思うので、もう少し工夫して後ろの選手とのタイミングをしっかり合わせてやらなきゃいけない部分もあると思います。そういう動きを続けないと相手の守備にも変化が生まれないし、そうやって動くことでチーム自体にもスペースができたりするので、パスが出てこなくてもそれは続けなきゃいけないかなとは思っています」と話していた。
 
 
逆に、自分の得点について語る時には「自分のところまでみんながしっかりパスをつないでボールを運んでくれたので、みんなで取った点です。自分一人で取った点ではないので」とチームメイトを称える言葉を口にした。彼の動きを生かすような攻撃を増やし、GKと1対1になるようなチャンスをもっと多く作れていれば、彼の得点シーンも、そして千葉の得点ももっと増えていたかもしれない。
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