8位の千葉が勝点差3で7位の東京Vと対戦した11月8日のJ2リーグ第40節。10分に先制ゴールを奪ったのは、奇しくも東京Vのアカデミーで育ち、東京VでJリーガーとなった森本貴幸だった。9月20日の第32節・北九州戦以来のゴールとあって、森本は得点直後に両手で何度もガッツポーズをして喜びを爆発させ、森本を祝福するためにピッチにいたチームメイトが集まった。試合は1-0の勝利で、先制ゴールは森本にとって今季初の決勝ゴールとなった。
東京V戦の前の第31節・札幌戦で森本には得点するチャンスがあった。前半終了間際にネイツ ペチュニクのパスを受けてペナルティエリアへ飛び出し、札幌のGKク ソンユンのファウルを受けてPKを得たのだ。森本が自らPKのキッカーになるかと思われたが、実際にキッカーになったのはネイツ ペチュニクで、その理由を11月5日の練習後に聞いてみるとこう答えた。
「ネイツ(ぺチュニク)が何本も蹴って決めていたから、確率的にネイツのほうが決める力はあったと思うので。まあ、蹴りたかったですけど、チームの勝利が大事なので」
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