4月23日、日本サッカー協会は新型コロナウイルスによる影響から今季の天皇杯、記念すべき第100回大会の大会方式変更を発表した。その変更というのは、Jクラブは現在中断中のリーグ戦の開催を優先し、第100回大会に参加するのはJ1リーグ戦の上位2クラブのみで、準決勝から登場となるというものだ。やむを得ないとはいえ、Jクラブとの対戦を楽しみに目標にしているアマチュアクラブにとっては残念な変更といえるだろう。Jクラブにしても、リーグ戦の出場機会が少ない選手にとってアピールできる場となることもあるし、下位のカテゴリーのクラブにとって上位のカテゴリーのクラブとの対戦は力試しができる場となる。
とはいえ、Jリーグ開幕以降、千葉にとって下位のカテゴリーとの対戦となる天皇杯初戦はいわゆるジャイアントキリングになってしまうことがあったり、勝っても接戦になることが珍しくなかったりして、鬼門といえる試合だった。中でも、6月にイビチャ・オシム元監督の日本代表監督就任による監督交代でアマル・オシム元監督が就任した2006年の第86回大会は、初戦となる4回戦で敗退ならば、選手にはフクアリで開催される5回戦を観戦しなければならないというペナルティが課せられた。そのシーズン、千葉は初タイトル獲得となった前年に続いてヤマザキナビスコカップで優勝し、史上2クラブ目の連覇を果たしていた。それだけに、初戦敗退の可能性は低いと思われたが、結果は非常に厳しいものとなった。
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