サッカークラブではどの国でも『背番号10』はエース級の選手がつけるもので特別だが、各クラブによって特別な背番号がある。千葉の場合はまずJリーグが固定番号制になった時に中西永輔がつけ、次に坂本將貴、そして大岩一貴がつけた『背番号2』が特に特別な背番号といえる。大岩は2014年から『背番号2』を背負ったが、今季は仙台に移籍して千葉を去った。
昨季、3年契約だった山口智を契約満了にした千葉は、一人の選手として、そしてディフェンスリーダーとして大岩の成長に期待し、世代交代を図っていた。それは大岩も痛感していて、開幕前には「僕が頑張って結果を出さないと智さんに申し訳ないです」と言っていたほどだった。開幕からセンターバックのスタメンとなった大岩にとって、センターバックは少し特別なポジションだった。加入1年目の2012年では右サイドバックでスタメンを獲得して思い切りのよいプレーを見せていたが、「どちらでもプレーできる選手になりたいと思うけど、若いうちはサイドバックで頑張って、最終的にはセンターバックで活躍したい」と話していた。無失点にこだわりがあったが、「無失点でもセンターバックだと結果を出したという手応えがあるけど、サイドバックだとそこまで感じない」と言うように、センターバックでの無失点は大岩には特別な結果だった。
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