●長谷部茂利監督代行:
Q:昨日のJ2リーグ最終節で今シーズンが終わりましたが、当初はコーチの目で見て、途中からは指揮を執られましたが、チームはどんなふうに見えたでしょうか。
「できないことが多かったなぁと。ホーム最終戦の(第41節・札幌戦のあとのセレモニーでの)挨拶でも申しましたけども、勝ちきれる、負けているゲームを引き分けに持っていくということが少なかったなぁと。まったくできなかったわけではなくて、そこを変えてチームを立て直す、巻き返すということを宣言しておきながら、なかなかそこに至らなかったなぁという思いです」
Q:昨シーズンと比べると勝点が足りなかったというところがありますが、J1昇格プレーオフに進出するためには具体的にどんなところが足りなかったのでしょうか。
「2つあると思います。得点力で、決められるチャンスで決められなかったというところと、あとは再三申しているゼロ失点にすべくチームが連動する守備のところを構築というかやりきれなかった。そこに尽きるんじゃないかなと思います。ボールを動かすとか全体での守備の意識とかで、意識とかやることはまあまあできるので。できていたと思いますので、そこは大きな問題ではないと思います。とにかくゴール前のところ、そこが大事だと思いました」
Q:ホーム最終戦のセレモニーでの前田英之社長の挨拶でも「火中の栗を拾ってもらうような気持ちで長谷部さんにお願いした」ということで、選手からも「下を向いている僕たちをシゲさんが前を向かせてくれた」という言葉もありました。チームとしてはいい流れに乗っていけるかなと思ったのですが…。
「連敗も含めチームを変えるというのは結論から言うと試合の結果。もうそこに尽きると思うので。プロ選手、プロチーム、プロ監督、サラリーをもらって仕事をする以上、そこに尽きるのかなと思いますけど、そこが出せなかったのがやっぱり、悔しいというか心残りというか、さっき申したゴール前のところで結果につながるプレーをさせてあげられなかったというか、実行に移せなかった、表現できなかったことがちょっとやっぱりかわいそうというか、自分も悔しく思います」
Q:今日は10時からミーティングがあったと思いますが、お話しできる範囲で全選手が集まる最後の場と思われるところでどのようなことをお話ししたのでしょうか。
「僕のところは別に隠す必要はまったくなくて、『1年間お疲れさま』ということと、僕は約4カ月指揮を執ったので、その中で『ありがとう』という気持ちです。今日、この瞬間から2017シーズンのそれぞれの準備に入って行くと思うんですね。まあ、休むことも大事ですし、いろんな部分でスキルアップ、体のメンテナンス、いろんなことが必要になると思いますけど、『見る』、『聞く』、『読む』っていう漢字をホワイトボードに書いて、伝えたニュアンスとしては今までとは違った視点で、例えば海外に行ってサッカーを見るのもそうですし、人と話を、例えて言ったのは風間(八宏)監督に話を聞くとか、うまくなりたいなら、旅行の移動の時に今まで読んだことのない本を読んでみるとか、そういうことで一流になるきっかけというのが潜んでいるということを伝えました。僕はそう思っているよということを。それを参考にして頭に残っていたら実行してくださいということを伝えました。ボクが伝えたのはそれぐらいです」
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