シュート数は千葉も神戸も11本で、スコアは0-1。千葉の惜敗といえるだろう。だが、この惜敗の中に千葉がJ1昇格を達成できない要因がある。2010年からのJ2リーグでの戦いで、各シーズンの千葉のリーグ戦の総得点数は決して少なくはなく、むしろ多いほうだ。そして、リーグ戦の総失点数も決して多くはなく、2012年のようにリーグ最少失点で、得失点差+28は優勝した甲府と同じリーグ最多というシーズンもあった。だが、その2012年ですら5位に終わり、プレーオフでもJ1昇格を果たせなかった。そして、J2で6年目の今季の苦戦もここぞという時に欲しい『1点』を取りきる力、相手からゴールを奪いきれるだけのシュート決定力を欠くからだ。
この試合の千葉は各国代表招集選手や負傷者に加えて、連戦のため疲労の蓄積を考慮されてメンバー外に選手もいて、10月10日のJ2リーグ第36節・福岡戦とはスタメンがかなり代わった。GKは岡本昌弘、DFは左から中村太亮、栗山直樹、大岩一貴、金井貢史の4バックで、ダブルボランチは左に佐藤健太郎、右に田代真一、左サイドハーフは谷澤達也、右サイドハーフは北爪健吾、2トップが町田也真人と森本貴幸となった。神戸は韓国代表に招集されてヤマザキナビスコカップ準決勝の2試合を欠場したチョン ウヨンは、帰国してスタジアムに来てはいたものの試合メンバー外。ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦のスタメンから増山朝陽に代わって田中英雄が入り、負傷などもあって外国籍選手はヤマザキナビスコカップ準決勝と同様に1人も試合メンバーに入らなかった。
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