8月22日のJ2リーグ第30節・横浜FC戦は、特に前半は相手の出足の鋭いプレス、千葉のディフェンスラインの背後をロングボールで、あるいはパスをつなぎながら速い攻めで狙う攻撃に苦戦した千葉。後半は選手交代で谷澤達也、森本貴幸が入ったことで前線に起点ができ、流れを変えて反撃すると90+5分、中村太亮のCKから松田力がヘディングシュートで決勝ゴールをゲット。横浜FCは88分にパク テホンが警告2回で退場処分となり、数的不利になって前述のCKの場面ではマークが曖昧になったことが、結果的に千葉に好影響を与えたといえる。だが、横浜FCが素早く帰陣して守備ブロックを作っていたとはいえ、例えば8月20日の練習では速い攻守の切り替えを重点的に練習していたにもかかわらず、千葉が効果的なカウンター攻撃を仕掛けられたのは86分の場面だけだった。
その点について佐藤勇人は「うちはカウンター攻撃になった時に前に出て行くパワーというのがまだまだやっぱり少ないというか、弱いと思う。そこはチームとしてチャンスの時にいかにパワーを使えるかということをもっと意識して、選手一人ひとりもそこでパワーを出しきれるように意識することが必要だと思う」と話した。さらに、しっかりとした守備ブロックを築く相手を崩すには「止まった状態でボールの出しどころを探すのではなくて、とにかくボールを動かすことが大事。それに合わせてうちのFWが動けば相手の守備陣は動いているボールと動いているFWを見なければならないから、相手の守備ブロックにはギャップや隙が生まれてくると思う」と改善すべきプレーを指摘した。
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