熊本と対戦した前節(第11節)の千葉は、熊本にボールポゼッションで上回られる中、粘り強く守って簡単には決定機を作らせなかった。40分に田口泰士のCKから西久保駿介がヘディングシュートを決めて千葉が先制。61分には田口が起点となり、椿直起のドリブルの仕掛けから見木友哉、田中和樹とパスをつないで右サイドに展開する。そして、田中のグラウンダーのクロスに椿が合わせて追加点をゲットと、ここまでの試合運びは決して悪くはなかった。だが、64分に田口が右足を負傷し、髙橋壱晟と交代するアクシデントが発生。70分、熊本はCKを得ると、ショートコーナーでパスをつなぎ、千葉を揺さぶる。上村周平のクロスを大崎舜がヘディングで折り返したのを江崎拓朗に押し込まれ、千葉は課題のセットプレー絡みの失点をまたも繰り返してしまった。
『3点目』を千葉が奪えず、81分の選手交代で5バック気味の布陣に変更して守りきろうとしたが、全体が下がりすぎた。さらに、マイボールにしてもうまく前に運んでキープし、時間稼ぎをすることに関しては、交代出場の矢口駿太郎の奮闘はあったものの、そこまで思うようにできない。結局、セカンドボールを回収できず、熊本にロングボールを入れられ続ける展開になり、試合終了間際、熊本のパスのボールが千葉の小林祐介の腕に当たってPKの判定。後半のアディショナルタイムの表示は7分だったが、千葉は新井章太の負傷の治療がアディショナルタイムに入っても続いたこともあり、PKと判定されたのは90+8分。そして、90+9分に熊本の粟飯原尚平にPKを決められ、2-2に追いつかれて引き分けた。
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