今節からの8試合は全勝こそがJ1参入プレーオフ進出圏内(3位から6位以内)入りにつながると考えていただけに、千葉が前半からチャンスがありながらもなかなか決めきれなかった今節で、1-0とはいえしっかりと勝ちきったのは非常に大きかった。貴重な決勝ゴール、そのゴールによる勝利には、チャン ミンギュ、高木俊幸といったスタメンに復帰した選手の活躍の効果もあった。また、尹晶煥監督は9月9日に今シーズン限りの退任が発表されたが、尹監督に抜擢されたルーキーの西久保駿介のアシスト、尹監督のもとで主力に成長した見木友哉の得点が勝利を生み出した。決定機数に比べれば得点数が物足りないという課題は残るが、4バックを想定していた金沢が3バックで臨み、その対応策を選手がピッチ内で考えて実践した。そういった修正力を発揮して勝利をつかみ取り、勝点3を積みあげるという結果を出したことが何よりも重要だった。
今節の千葉のスタメンは、0-1で敗れた前節(第34節・長崎戦)から3人の変更となった。前節は3バックの左サイドでスタメンだったダニエル アウベスに代わってスタメンとなったチャン ミンギュが3バックの中央に入り、前節は3バックの中央だった田邉秀斗が3バックの左サイドに入った。そして、1トップがチアゴ デ レオンソから櫻川ソロモンに、2シャドーの右サイドがブワニカ啓太から高木に変わった。
一方、今節の金沢のスタメンも、9月6日に代替開催となった第32節・長崎戦から3人の変更となり、松田陸、小野原和哉、杉浦恭平に代わって、庄司朋乃也、嶋田慎太郎、豊田陽平がスタメンとなった。また、4-2-2-2がメインの金沢のフォーメーションは、今節では今季3度目の対戦となること、最終ラインが4人ではなく、守備時は5人になることで横のスライドの負担を減らすために3-4-1-2に変わっていた。
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