第33節・仙台戦では2-0と、3試合連続無失点&複数得点での勝利を収めた千葉。J1参入プレーオフ進出を目指し、今季2度目の連勝を狙った前節(第34節)だが、長崎に0-1で敗れた。前からプレスをかける守備から素早い切り替えで転じた攻撃は、ラストパスやシュートの精度、そしてシュートに持ち込むまでの過程での選手間の共通意識など課題はまだ残るが、複数の決定機を作り出した。だが、決定力不足でチャンスをモノにできないでいると、新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が複数出て第32第と33節の試合開催が中止となり、後日の代替開催となったことで鈍っていた試合勘などが後半になると復活した長崎に、先制点を奪われてしまう。選手交代を重ねて反撃した千葉だが、終盤の猛攻も実らずに『1点』が遠く、0-1の敗戦となった。
前節終了時点で暫定12位の千葉がJ1参入プレーオフ進出圏内(3位から6位)に入るには、とにかく勝ち続けるしかない。前節終了時点で暫定6位の大分とは勝点差が6とはいえ、その大分と千葉の間にいるチームがとても多い。そのチームを追い抜く勝利には得点が必要不可欠で。9月9日のオンライン取材での尹晶煥監督は中央を突く攻撃とサイド攻撃をうまく織り交ぜ、アイデアと勇気のあるプレーの必要性を語った。だが、実はその取材の前に、尹監督が契約満了となって今シーズン限りで退任することが発表された。今季が千葉を指揮して3シーズン目の尹監督にとっては集大成となるが、その発表をどのように受け止めたにしても、選手たちには勝ちきるために奮起して戦うことが求められる。
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