ホーム3連戦となった第31節・町田戦は1-2の敗戦で、第28節・甲府戦と第32節・徳島戦はいずれもスコアレスドローと、勝ちきれるチャンスがありながらも2分1敗と勝利がなかった千葉。J1参入プレーオフ進出圏内入りを目指し、勝点を積みあげていくべきところで痛い結果となった。だが、新型コロナウイルス感染症の陽性判定者や負傷者が続出する状況を考えれば、やむを得なかったところもあった。さらに、谷田壮志朗や桑原晃大の2種登録選手、出場機会があまりなく徳島戦が今季初スタメンだったダニエル アウベス、そして夏の補強で獲得したリカルド ロペスといった選手が、試合出場で新たな経験をしたことも今後の戦いにとってプラス材料といえる。
とはいえ、やはり千葉に必要なのは勝点3を取り続けることで、J1自動昇格を目指す3位の仙台と対戦した前節(第33節)で2-0と勝ちきったことは、千葉にいい流れをもたらすことになる。仙台にボールを持たれて主導権を握られた時間帯もあり、前半には複数回の決定機を作られたが、全体的には前からプレスをかける守備で粘り強く戦った。55分に田口泰士のCKのこぼれ球から第30節・群馬戦以来の出場となる新井一耀が先制点を奪うと、74分には西久保駿介のロングスローを交代出場の櫻川ソロモンが頭でつなぎ、ダニエル アウベスに当たってこぼれたボールに素早く反応した見木友哉が追加点を奪取。千葉は3試合連続無失点、第30節以来の複数得点となる2-0の勝利を収めた。
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