甲府に複数の新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が出て試合開催のエントリー要件が満たせなくなったため、試合開催か中止・延期になった第28節・甲府戦の代替開催日が8月17日になったことから、8月14日開催の第31節・町田戦から6日間で3試合と中2日のハードスケジュールだった千葉。町田戦は1-2の敗戦、甲府戦はスコアレスドローで、3連戦のラストゲームとなる第32節・徳島戦を迎えた。前述の甲府戦で佐々木翔悟が右膝を負傷したこともあり、徳島戦では初スタメンのダニエル アウベスが、田邉秀斗、西久保駿介とともに3バックを組んだ。3バックの前で徳島の攻撃の芽を摘もうとする田口泰士&小林祐介の貢献、そして3バックの奮闘もあり、徳島の攻撃の精度不足にも助けられ、千葉は2試合連続無失点。だが、西久保のミドルシュートやヘディングシュート、田邉のヘディングシュートなどの決定機があったものの、シュートの精度不足が響いて無得点も2試合連続となった。
徳島戦もスコアレスドローで終わった千葉は3連戦で得た勝点はわずかに2と戦績的には厳しいものとなった。だが、新型コロナウイルス感染症の陽性判定者や負傷者が出たり、8月15日には後藤聖弥キットが亡くなったりと、心身ともにダメージが生じる中、2種登録の谷田壮志朗、桑原晃大がJデビューして経験を積むなど、チームにとっては今後につながる収穫もあった。とはいえ、千葉がJ1参入プレーオフ進出圏内(3位から6位)に浮上するには、残り10試合でどれだけ勝ち続け、勝点3を積みあげていけるかが重要となる。前節(第32節・徳島戦)終了時点で11勝10分11敗の勝点43で暫定10位の千葉は、試合内容や収穫ももちろん重要だが、今、最も必要なのは内容よりも結果になりつつある。
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