本来の開催日には新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が多く出たことで、甲府が試合開催のエントリー要件を満たせなくなったことから中止になり、代替開催日の8月17日に開催された第28節・甲府戦。千葉は現在、新型コロナウイルス感染症の陽性判定者や負傷者が多く出ているため、3バックは左こそ、このポジションのスペシャリストの佐々木翔悟だが、中央は3バックが不慣れな田邉秀斗、右はサイドバックが本職でウイングバックでもプレーする西久保駿介という、トレーニングではやったことがない組み合わせの急造3バックだった。それでも、ディフェンスラインを下げすぎることなくコントロールし、甲府のラストパスの精度の低さに助けられた場面もあったが、体を張った奮闘を見せた。
試合の終盤には右足を攣った田邉に代わって谷田壮志朗、右膝を負傷した佐々木に代わって桑原晃大という千葉U-18の2種登録選手がJデビュー。それでも無失点に抑えたが、その一方で千葉の攻撃もまたラストパスの精度を欠いたり、ポジショニングの悪さから連係ミスになったりして、決定機をなかなか作れない。72分、甲府のディフェンスラインの裏にダイアゴナルランで飛び出し、田口泰士のパスをピタリと受けた末吉塁の決定機は、甲府のGKの岡西宏祐のスーパーブロックに阻まれてノーゴール。スコアレスドローに終わって、千葉は順位を上げることができなかった。
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