J1参入プレーオフ進出圏内(3位から6位)入りを目前にして、何が何でも勝ちきりたかった前節(第24節)の大分戦。ホームゲームだった前回対戦(第13節)での千葉は攻守ともに狙いとしていたことが最後までできず、0-3の完敗だっただけに、そのリベンジマッチとなる一戦だった。第23節・東京V戦での退場処分で新井章太が、そして東京V戦で警告を受けたことによる累積警告で熊谷アンドリューが出場停止だったが、千葉がペースを握った前半はFKからチャン ミンギュが先制点を挙げた。後半から大分が弓場将輝を入れてフォーメーションを少し変え、反撃を仕掛けてきたものの、次の『1点』を奪ったのは千葉だった。見木友哉のパスから櫻川ソロモン選手が追加点を奪ったが、前半は長沢駿へのロングボールを多用する傾向にあった大分は、後半になると選手交代を重ねたうえで縦パスを入れたり、左右の揺さぶりを仕掛けてきたりと攻め方に変化を見せた。
62分に警戒していた長沢に1点を返されると、千葉の選手の疲労の蓄積によるプレーの強度や運動量の低下もあって大分がペースをつかんだ。81分、千葉の尹晶煥監督は風間宏矢に代えて米倉恒貴を入れ、5バック気味にして守備の修正を図った。だが、フォーメーション変更だけでは修正しきれず、東京V戦と同様に5バックを含めて全体が下がりすぎ、大分の波状攻撃を受けてしまう。83分にはゴール前の混戦から交代出場の呉屋大翔に同点ゴールを奪われ、86分にカウンター攻撃から呉屋に逆転ゴールを奪われた千葉は、後半のアディショナルタイムに2回、2人ずつ選手交代を行なったが、時すでに遅しで同点にする『1点』すら奪えず、2-3と手痛い逆転負けを喫した。
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