上位にいる町田との対戦だった第8節、そして首位に立っている横浜FCと対戦した第9節と、2試合連続で試合内容では相手を上回りながらも先に失点し、セットプレーからの得点で追いついて、連続で1-1の引き分けに終わっていた千葉。内容的には勝点6を得てもいいところだったが、ゴール数がすべてのサッカーでは、前述の2試合で得た勝点は2にとどまった。それだけに、勝ちきることを目指して臨んだ前節(第10節)の大宮戦だったが、最下位で苦しむ大宮がまず失点を防いでゴール前を固める守備と千葉のプレスを警戒した攻撃を徹底するのに苦戦を強いられた。
ディフェンスラインからパスをつなぐよりも前線にロングボールを入れつつ、前へと押し上げて前線の選手がプレスをかける大宮に対して、千葉は前からプレスをかけてのボール奪取からの攻撃がうまくいかなかった。ある程度ボールを保持して動かせる中で、9分に鈴木大輔のボールコントロールが大きくなったところを、大宮の河田篤秀にボールを奪われて失点。攻めてもシュートへの積極性を欠き、手数をかけすぎるのが目につき、作った決定機をモノにできない。逆に、68分にはダブルボランチの田口泰士と熊谷アンドリューの間でパスミスになったところでボールを奪われ、カウンター攻撃を受けてまたもや失点。87分に田口のCKをチャン ミンギュがヘディングでつなぎ、新井一耀がヘディングシュートを決めて1点差としたが、その後の攻撃は実らずに1-2の敗戦となった。
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