水戸と対戦した前節(第38節)の千葉は、公式記録では水戸のシュート数が0本と千葉が主導権を握った前半の39分に見木友哉が、そして水戸が後半開始時に選手交代を行なってフォーメーションを通常の4バックに変えて臨んだ後半の55分に櫻川ソロモンがゴールを奪い、後半の早い時間に2-0とリードした。だが、72分に水戸の選手からボールを奪って攻めた見木の決定的なシュートを、水戸のGKの牲川歩見にセーブされ、そのこぼれ球から狙った船山貴之のシュートはクロスバーの上。水戸の戦意にダメージを与える『3点目』を取りそこなうと、75分にクロスボールから失点してしまう。1点差に詰め寄った水戸はさらに攻勢に出て、千葉は相手を引き込んでカウンター攻撃を狙ったようだが、第三者の視点からは相手の攻撃をもろに受けすぎる形になり、うまくゲームをコントロールできていないように見えた。90+5分には水戸のCKのあとの流れで、千葉は大きくクリアすることができず、混戦の中でシュートを打たれて失点。2-2に追いつかれると、千葉はロングスローの攻撃をクリアされ、水戸のカウンター攻撃を受ける。ペナルティエリアには千葉の選手が3人に対して水戸の選手が7人という迫力ある攻撃だったが、千葉は髙橋壱晟や安田理大が体を張って守り、水戸に逆転ゴールを許さなかった。
2-2の引き分けのため、これで第30節・愛媛戦から9試合負けなし(6勝3分)となったのだが、やはり2-0から追いつかれたことで、試合後のオンラインでの囲み取材での安田と櫻川、11月11日の練習後のオンラインでの囲み取材での福満隆貴と鈴木大輔からは反省の言葉が多く聞かれた。今節がどのような試合展開になるのかは分からないが、決定的なシュートを決めきること、大きくクリアすべきところはしっかりとクリアすることなど、基本的なことをやりきることがまず重要だ。そして、時間帯や状況に応じてやるべきプレーを判断し、したたかに賢くプレーして試合運びでミスをしないようにしたい。
読者コメント