55分に追加点を奪い、後半の早い時間に2-0と優位に立った千葉だが、サッカーでは『2-0』というスコアは危険だという考えがよく口にされる。点差が2点に広がったことで『1-0』の状況ほど緊張感がなくなり、逆に対戦相手は1点を返して1点差とすると「いける!」と考えて、攻撃に勢いが出がちになるからだ。その勢いをはね返せずに受ける形になってしまうと、2-2に追いつかれ、さらに場合によっては2-3と逆転されかねない。今節の千葉は逆転負けを喫することはなかったものの、90+5分に水戸に同点ゴールを許して、3を得るはずだった勝点が1となってしまった。2点を奪ったあとにも複数の決定機がありながら、水戸の勢いを挫く『3点目』を奪えなかったのも痛かったが、2失点目の場面では大きくクリアできずにシュートを打たせてしまったのも痛かった。試合後のオンラインでの記者会見で、尹晶煥監督は今節に対して「未熟な試合運び」という言葉で表現したが、8戦負けなしだった千葉ではあったが、したたかに戦える成熟したチームにはまだ成長できていないことを露呈した。
小林慶行監督「アタックのところのクオリテ…
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