12月1日に新型コロナウイルス感染症の陽性判定者2名、その濃厚接触者6名を発表した千葉は、今節の試合開催日の当日(12月6日)の朝、新たに新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が1名出たことを発表した。その時点では新たな濃厚接触者がいるかは不明で、試合開催ができるか危ぶまれたが、その後の発表では濃厚接触者はおらず、予定どおりの開催となった。千葉の今節の対戦相手の甲府は、以前に開催延期となった第34節・愛媛戦の開催日が12月9日に決定していた。最終節までのスケジュールを考えると、今節が開催延期となってしまうと、12月20日の最終節以降になってしまう可能性があった。それだけに、延期することなく開催できたのは、両チームにとって良かったのではないだろうか。
だが、今節のキックオフを迎えるまでには、両チームには少なからぬ動揺や混乱があったはずだ。その難しい状況下での一戦で、今節で勝たなければJ1昇格の可能性が完全に消滅してしまう甲府に対して、千葉は我慢強い守備をベースに粘り強い戦いを繰り広げた。攻守で課題は残ったものの、第28節・金沢戦以来となるホームゲームでの勝利をつかみ取ったことは、やきもきしながら試合開催決定の報を待った千葉のサポーターやファンには何よりも大きい。千葉の選手にとっても大変な状況で勝ちきれたことは自信となるはずだ。
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