もちろん課題が残らなかったわけではないが、千葉としては理想的な試合展開といえるような勝利だった。組織的な守備で失点を防ぎ、早い時間に先制点を取る。そして、相手が反撃を仕掛けるのに対して、素早い攻守の切り替えで守備ブロックを築き続け、カウンター攻撃でゴールを狙う。最後まで集中を切らさずに無失点で、さらに追加点を奪っての3-0の勝利は、尹晶煥監督の新戦術が改めて浸透しつつあることを感じさせるものだった。
7月3日のオンラインでの囲み取材で、尹晶煥監督は前節(第2節・大宮戦)から試合のメンバーを変更することを明言していた。その言葉どおり、今節の千葉はスタメンを前節から2人変更。右サイドバックがゲリアから田坂祐介、右サイドハーフがアラン ピニェイロから米倉恒貴と、前節の71分の選手交代と同じ変更だった。一方、前節で群馬に3-1の勝利を収めた水戸は、前節からのスタメン変更は1人だけで、左サイドハーフが木村祐志から村田航一に変わった。ちなみに、今季、千葉から水戸に期限付き移籍で加入し、開幕戦はスタメン出場で前節は交代出場だった乾貴哉は、契約によって千葉戦の出場は不可となっていた。
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