フクアリに向かう時から、いつものホームゲームとは違っていた。この日、筆者は総武線快速を使ってJR蘇我駅まで行ったのだが、いつもならばJR蘇我駅に近づいていくにつれ、千葉のレプリカユニフォームやグッズを身につけた乗客、イエローを使ったファッションの乗客が車内に増えていく。だが、この日はそんな光景は見られず、JR蘇我駅からフクアリへ向かう道はいつもよりも空いていた。
いつもの報道受付とは違う検温などの手続きを済ませると、この日は記者室が使用禁止のため、スタジアムに入るとすぐに記者席に上がったのだが、そこから見たスタジアムも違和感があった。リモートマッチ(無観客試合)なのだから当たり前だが、スタンドには観客の姿がなく、フクアリのこけら落としの前に行なわれた柏とのトレーニングゲームが思い出された。そのトレーニングゲームの時と同様に、試合前のウォーミングアップから選手の声やボールの音がよく聞こえてきた。試合中にはスタンドから事前に録音された千葉サポーターのチャントが流れていたが、試合の状況に応じた反応とは違うため、やはり少し違和感があった。
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