先制点を奪いながら1-2で逆転負けをした第26節・鹿児島戦に続いて、千葉は前節(第27節)では前半に船山貴之とクレーベのゴールで2-0とリードしながら、後半に3失点して2-3の逆転負けとなった。後半になると、次第に運動量が落ちて前からのプレスには行けなくなったところで、攻勢に出てきた愛媛に対して受け身になってしまったことが大きい。前からのプレスが体力的に厳しい状態でどうしても無理ならば、ラインを少し下げてブロックを構築することで愛媛の攻撃をしっかりと受け止め、そこから反撃のチャンスをうかがうことも可能だったはずだった。だが、江尻篤彦監督からのそういった明確な指示もなく、ピッチ内の選手たちも的確に判断して意思統一をすることができなかった。
また、3-4-2-1システムの愛媛に対して守備時に誰をマークし続けるのか、もしくはスライドしてマークを受け渡すのかという対応にも判断ミスがあった。状況判断を含めたゲーム運びのまずさという課題がまた露呈した敗戦で、前節終了時の戦績は7勝9分11敗の17位。J1昇格争いを演じる位置まで上昇するのは至難の技というような状況に陥っている。
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