●江尻篤彦監督:
Q:前節(第26節・鹿児島戦)は本当に勝点3を取りたかった試合でしたが、試合後の記者会見で江尻監督は「追加点が取れなかった」とおっしゃっていました。見ている方としてはちょっと運動量が下がったのもありますが、鹿児島がもちろんホームですし、先ほど話を聞いた選手も言っていましたが、(攻撃の圧力や運動量が)上がってきたというのもあるんじゃないかと思いました。そのあたりは振り返っていただくとどうでしょうか。
「はい。記者会見は記者会見で、あの時はあの時のコメントを僕もしました。基本的には2点目を取らないといけないというチームだったので、やっぱり点を取りたいというのは本音であります。そこはやっぱりチャンスがなかったわけではなかったので、いい前半で、特にセットプレーのクレーベの得点もそうですけど、その前にちょっと意図したことでボールが奪えてビッグチャンスがあったのをやはり決めたかったというのと、逆に、この間(第25節)の琉球戦からも少し意図的に相手にボールを持たせて、こちらが守備で引っかけてショートカウンターという形でもクレーベがまた抜け出した。あれをやっぱり決めたいなというのは(苦笑)、やはりチームとして意図して取り組んでいたことで(シュートを)決められると、ちょっとはチームが波に乗るかなというのがあります。
前半はそれで、後半は本当に鹿児島さんも負けるわけにはいかないという形でギアも上げてきたし、まあ、2、3、こちらの個人的な戦術の修正というのはちょっとしなければいけない課題が出たということと、やっぱりうちの選手というのはどちらかというと攻撃が主体のメンバーなので、やっぱりそういう中でもボールを引き出そうというか、動かそうというようなメンタリティが欠けてしまうと、後半のようなゲームになってしまうかなというのが僕の中の考えです。だったら『もっと動いてボールを引き出しなさい』というところですね。それがやっぱり誰かがやってくれるだろうとか人任せになってしまうと、後半のような流れになってしまうかなというのが、僕の中の考えですね。なので、『ボールを握りたければ、自分たちでアクションを起こさなければ握れないよ』というところですかね」
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