特に終盤、圧力をかけてきた岡山がセカンドボールを拾い、波状攻撃を仕掛ける中で粘り強く守り、無失点で終えたのは今節の千葉にとって好材料だ。だが、シュート数は前節(第8節・金沢戦)と同じでわずか3本。しかも、その3本は前半で、前半は2本だったシュートが後半は6本と岡山は攻勢を強めたが、千葉は攻めに転じても後半には公式記録上は1本もシュートを打てなかった。ボールを持って左右・前後に動かせてはいるが、アタッキングサードに入ったところでの個の状況判断や技術でのミス、そして選手同士の連係ミスが目立ち、フィニッシュに持ちこめない。江尻篤彦監督はまず失点が多かった守備の改善に取り組み、球際などの個の部分に加えて、カバーリングなど組織としての連係でも実を結びつつあることは感じられる。だが、今節に向けてのトレーニングで比重を多くした攻撃面は、結果だけでなく内容もまだまだと感じられた。フィニッシュに持ちこむところの細部の詰めなど、まだ課題が多いことを突きつけられたスコアレスドローだった。
【鹿児島vs千葉】レポート:状況判断とプ…
■明治安田J2リーグ 第4節 3月16日(土)鹿児島 4-2 千葉(15:03…
読者コメント