24本ものシュートを打ちながらも得点はわずか2と決定力不足の課題は残った。だが、攻守ともに選手の距離感がよく、サポートし合うことでこぼれ球の回収率が高かった。攻守の切り替えのタイミングのよさ、次のプレーに移る速さもあって、波状攻撃をすることも多く、ほとんどの時間帯で主導権を握り続けた。スコアこそ2-1だが、終始相手を圧倒していて、このような試合がシーズンを通してもっとコンスタントにできていたらと思わせられる勝利だった。
今節の千葉は前節(第36節・熊本戦)と同じスタメンだった。だが、システムは前節のスタート時のダブルボランチの4-2-3-1ではなく、前節の途中からのアンカーシステムの4-1-2-3だった。一方、山形は今季の基本システムであるダブルボランチの3-4-2-1で、スタメンを前節(第36節・町田戦)から2人変えた。だが、その変更は負傷者の復帰によるもので、前節は山田拓巳が務めた右ウイングバックに左の太もも裏の負傷から回復した三鬼海が入り、前節は古部健太が務めた左ウイングバックに山田が移った。前回対戦(第18節)では、三鬼のCKとFKからいずれも阪野豊史によるゴールが生まれていただけに、山形にとっては心強い戦力の復帰といえるだろう。そして、前節は南秀仁が務めた2シャドーの左サイドに前節は負傷欠場した小林成豪が復帰し、前節はアルヴァロ ロドリゲスが務めた2シャドーの右サイドに南が移った。
読者コメント