トレーニングの練習メニューが終わり、ジョギングしている選手たちを腕組みをしながら見ていたフアン エスナイデル監督。
●フアン エスナイデル監督:
Q:(ワールドカップ・ロシア大会の優勝チームの予想の)答え合わせですが、クロアチアは負けてしまいましたね。
「負けました。エジさん(江尻篤彦コーチ)と(菅原)大介(コーチ)とあともう1人が(フランスの優勝の予想を)当てました」
Q:僕の個人的な意見ですが、今回のワールドカップは特にビデオ判定と高速カウンターとセットプレーという印象があるのですが、監督にはどのような印象が残っていますか。
「現代のサッカーにとってスピードというのは必要なもので、それはフィジカル的なことでもそうですし、判断の早さもそうです。ただ、そういうことに関してはけっこう前からヨーロッパでは言われています。まあ、ここ最近、10年のメッシ選手やクリスティアーノ ロナウド選手、彼らはスピードのポテンシャルにおいてはもう一番速くて俊足な選手と言ったら、その2人がたぶん象徴される選手だと思っています。そういう意味では、サッカーはそういうところに向かっている。しかし、今、すぐにそれは始まった傾向ではなく、前からの傾向でもあります。
私のワールドカップの印象としては、前にも言ったかもしれませんが、いいサッカーをしたチームが勝つかどうかはわからないということです。そうではなく、自分たちの特長を一番よく出せたチームが勝つのではないかと。ただ、優勝したチームが世界1位かどうかというとまた違っていて、もちろんフランスはあの大会で優勝したチームです。ただ、世界で一番いいチームかというと、またそれは別の話だと思います。例えば、決勝戦でいうとクロアチアのほうが私は好きでした。まあ、それは私の個人的な意見です。たぶんフランス人の人は私の意見をわかってくれないでしょうけどね。彼らは彼らで喜んでいると思いますけど、まあ、私の印象としてはそういうものです。
今、サッカーはそういう方向にいっているんだと思います。速く、強く、判断を早くということが求められている。というのは、フィジカル的にはどんなチームでも準備をしているからです。そういうところをやらなければやらないほど苦しむということもあります」
読者コメント