ホームゲームだった第14節・新潟戦では前半にラリベイが先制ゴールを奪ったものの、後半の連続失点で1-2と逆転負けした千葉。そして、前節(第15節)では一時は1-1と同点に追いつきながら、第14節と同様に連続失点を喫して再び横浜FCにリードを許して苦戦した。だが、スコアを1-1とするゴールを奪った船山貴之がこの試合での2得点目をマークして1点差とすると、5分と表示されたアディショナルタイムで清武功暉が同点ゴールをゲット。90+6分の劇的なゴールののちには、千葉のゴール前で横浜FCが直接FKと千葉にはピンチの展開もあったが、試合は3-3で終了し、千葉は勝点1を得た。
だが、J1昇格を目指すには前節の引き分けという結果では状況を大きく変えることはできず、前節終了時点での千葉は5勝3分7敗で18位。また、前節の千葉は4バックで中盤がダイヤモンドの形、そしてラリベイ&指宿洋史の2トップという新システムで臨んだ。だが、横浜FCのイバやレアンドロ ドミンゲスという高い能力を持つ外国籍選手、そして豊富な運動量で相手の嫌なところに入ってゴールを狙う野村直輝、持ち前のスピードを生かして得点チャンスに絡む北爪健吾などに翻弄され、結果的に決定的なピンチは失点数の2倍以上あった守備は機能したとは言えない。一方、攻撃面は前半にはパスコースを読まれて思うようには組み立てができず、増嶋竜也のアドバイスでロングボールを効果的に交えるようになって点が入り始めた。選手同士が話し合って修正を図ったことがゴールという結果に結びついたのは好材料で、今後もそれができるかは重要なポイントになる。
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