薄氷を踏むような勝利だった。シュート数を見ても千葉の5本に対して大宮は20本で、ボールの支配率も大宮が千葉を上回った。そして、前半には2回、ボールがゴールマウスに完全に入ってゴールネットを揺らし、大宮が先制点奪取かと思われるような場面があった。特に40分の大宮のCKで河本裕之のヘディングシュートが決まったかに見えた場面でのオフサイドの判定は、Jリーグの場合では主審や副審によってはそうならなかったケース(試合後の最終的な判断や見解は別として、リアルタイムの試合中には)も過去にはあったと記憶している。それだけに、33分のロビン シモヴィッチのシュートの場面で近藤直也へのファウルがあったと判定された場面も含めて、判定にも助けられた勝利だった。だが、辛勝とはいっても勝点3には変わらず、選手が最後まで体を張って得た今季のアウェイゲームでの初勝利は、意味合いとしては単なる勝点3以上のものもあるように思う。
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