アンカーとダブルボランチのどちらがベストか
シーズン途中に明言したように、監督は自分が好きなシステムというアンカーにインサイドハーフ2人を開幕時から採用した。前線からプレスをかけるという点で、3トップに加えてインサイドハーフ2人も連動して前から圧力をかけられれば効果は絶大だ。さらに、高い位置でボールを奪えれば、攻撃に転じた時に人数をかけて攻めることができる。アンカーのスタメンは、開幕時は読みのうまさを生かして相手の攻撃の芽を摘むのがうまいアランダだったが、第6節・京都戦からはフィジカルが強く、攻撃時の展開力が魅力であり、監督がその潜在能力を高く買っている熊谷アンドリューが起用された。ただ、ダブルボランチの経験はあってもアンカーは未経験だった。
そのため、京都戦の前々日の練習ではそれまでプレーしていたインサイドハーフと比較して「アンカーのほうが前を向いてボールを受けられるので、そのぶん前に配球ができるのかなと楽しみな部分は多いですね。いっぱいボールを受けて、両サイドに散らしていければいいかなというのは感じています」と話していた。だが、実際にプレーしてみると熊谷の守備力の問題もあり、彼の両横を使われたり、攻撃の起点を潰せなかったりした。
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