今節の試合がもう少しでキックオフという頃、私事ながら6月末頃から左膝が腱鞘炎状態で通院中のため、記者室のある1Fにちょうど止まっていたエレベーターに乗って3Fの記者席に行こうとすると、エレベーターには先客がいた。DAZNで配信される今節の試合の解説者を務める下村東美氏で、彼は2007年から2009年の3シーズン、千葉に在籍していた。エレベーター内でつい「2008年の最終節に状況が似ていますよね。ジェフは勝っても他のチームの結果次第で、上回らなければいけないチームが2チームというのも同じ」と話しかけると、下村氏は「ジェフの選手には勝てば何かが起きると思ってプレーしてほしいですね」と言った。そして、千葉は実際に横浜FCを相手に2-1の逆転勝利を収め、何かが起きる状況を作り出した。すると、前節終了時点で6位の徳島と対戦した5位の東京Vが2-1で勝ち、千葉にとって今節は引き分け以下の結果になってほしかった、前節終了時点で7位の松本が12位の京都に敗れたため、千葉は6位に浮上。大逆転でJ1昇格プレーオフ進出を決め、スタジアムは『フクアリの奇跡』再びといった歓喜に沸いた。
フアン エスナイデル監督が佐藤勇人、矢田旭、熊谷アンドリューの3人のうち誰をダブルボランチの2人に選ぶのか注目だったが、監督は佐藤勇と熊谷をチョイス。横浜FCの強力な攻撃陣、特にイバとレアンドロ ドミンゲスを警戒し、横浜FCはロングボールでの攻撃もあることから、3人の中で一番足のリーチが長く上背もある熊谷を選んだのかもしれない。結果的に、千葉も横浜FCも前節と全く同じスタメンで今節に臨んだ。
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