一般的には、残りの試合数よりもターゲットとの勝点差数が上回ってしまうと逆転するのは厳しいと言われる中、千葉は苦境に立ちながらも土壇場で第36節・岡山戦から5連勝。前節(第40節)終了時点で18勝8分14敗の勝点62で9位となった千葉と、ターゲットである6位の徳島との勝点差は2となっている。だが、徳島と千葉との間には千葉と同勝点で8位の横浜FC、千葉とは勝点差2で7位の東京Vがいて、その3チームと比較すると千葉の得失点差数は少ない。勝点で並んでも上回れない可能性が高く、何としても勝点で上回りたい状況だ。だが、残り2試合となった今、千葉が対戦するのは今節での名古屋と最終節の横浜FC。他力に大いに頼らなければならないのは確かだが、残り2試合とも勝たなければ他力に頼れる状況にはほぼならないだろう。
まさに一戦必勝、勝たなければ終戦のトーナメントのような状況で迎える今節、千葉は前節(第40節・町田戦)の前半に負傷交代した乾貴哉は左膝蓋腱断裂で長期の戦線離脱(全治6ヶ月の予定)のうえに、名古屋からの期限付き移籍の矢田旭はクラブ間の契約上の問題で出場できない。得点やアシストという目に見える結果こそ少ないものの、例えば第38節・福岡戦の得点シーンにつながるクリアボール、第39節・大分戦の2点目のシーンで為田大貴へのラリベイのうまい落としを生んだパスなど、矢田は攻撃面ではつなぎの部分で確実に仕事をしている。また、乾も矢田も基本的には左サイドでのプレーがメインで、現在、絶好調な為田大貴と絡むことも多いだけに攻撃面での戦力ダウンは否めない。
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